スペシャライズドのe-Bikeは他社とは全く異なる発想で作られています。電動アシストを選ぶ際、出力はどのくらい?何キロ走れる?というところに注視しがちですが、実際どのくらいの出力が必要でバイク自体どうあるべきかを深く掘り下げた結果スペシャライズドは最大240W、トルクは35Nmと設定しました。この出力を出すために必要なパワーは自力で120W。合計で最大360Wを発揮します。もちろん200Wで踏み込めば440Wになるわけです。
ロードバイクにパワーメーターを付けている人はよくわかると思いますが、360Wで坂を上れればこのあたりの山は全てKOMを獲ることができるでしょう。ちなみに120Wの自力は無風の平地を時速20㎞/h程度で走っている時の負荷を想像してもらえればよいと思います。
つまりモーターアシストは240Wで十分ということです。かつてスペシャライズドのe-Bikeは500W以上モーターを搭載していた時期があります。そこから余分な出力を削って現在の240Wに落ち着いたわけです。
小さなモーターにすることで、フレームのジオメトリーを限りなくペダルバイク(電動ではない従来のバイク)に近くすることができ、小さなモーターは消費電力も少なくバッテリーも小型化。結果アシストユニット全体で約3㎏に抑えることができバイク自体も軽量化できるわけです。このVado SL 4.0は実測で15.8㎏でした。
重量・出力はともかく、e-Bikeは楽しいのか??という疑問が次に湧いてくると思います。これについては3年以上メーカーの担当者や他店の店長と議論してきましたが、ようやくここにきてe-Bikeの遊び方がわかってきた気がします。
それはご来店いただいた時に試乗車をつかってゆっくりお伝えします。
価格は330,000円(税抜)~