vol.2 【試乗してみてください】

GIANTの自転車にどんなイメージを持っていますか?

「コスパで言ったらGIANTだね」とはよく言われます。GIANT社自身もその自覚があるようで同じ価格帯でもGIANTはコンポーネントが1グレード上だったり、パワーメーターが付いていたり。どうしてもお得感で訴求しようとするところがあります。

そんなことしなくてもGIANTの自転車は高品質なのです。海外ではそういう評価です。

TCRが世の中に出てきた時、90年代後半だったでしょうか。ロードバイクのほとんどはクロモリでホリゾンタル。いわゆるトラディショナルなシルエットでした。一方MTBではすでにアルミが主流でトップチューブもスローピングになっていました。7000系アルミのMTBでサスペンションが付いていなければ、クロモリのロードバイクより軽量になることに違和感を感じていた時分、GIANTのTCRを一目見てリア三角が小さくて加速がよいことは直感でわかりました。低いトップチューブはダンシングの邪魔にならないだろうし、平地の高速でなければ・・・中央森林公園のコースならこのバイクがベストだろうと思いました。それから数年経つとほぼすべてのブランドがスローピングになったという事実。

TCR ADVANCED1SE・・・280,000円(税抜)

2013年。新型ロードバイクの発表・試乗会が日本CSCで行われました。その時初めて見たバイクがGIANT PROPELでした。開発担当のNIXON氏によると約80パターン近い試作の結果、この形になったとのこと。ロードバイクが簡単に7㎏を下回る時代、プラスαの要素が必要だった。そこでGIANTはTCRをベースにエアロ性能を盛り込んだPROPELを創り上げたわけです。GIANTのアイデンティティであるスローピングフレームを捨て、トップチューブを水平にすることで空気抵抗を減らした。ブレーキもフォークとフレームの陰に隠れる形のオリジナル形状。ハンドルもエアロ形状を開発。最新型のフレームデザインに風洞実験装置を使うことが珍しくなくなっていましたが、PROPELの開発ではペダリングするマネキンを載せて自転車だけでなく、ライダーがペダリングすることによる乱気流やボトルを付けた状態でのエアロ効果まで計算されたデザインに変わりました。しかし変えたのは見た目だけではありません。軽快なTCRに対しPROPELは平地での巡行、特に高速域でバイクが安定し、乗り心地がよい。高速コーナーでバイクが傾いていてもしっかり踏み込んでいけるよう味付けが変えてあります。個人的にはGIANT車の中で一番乗りやすい自転車だと思います。

この2台、当店で試乗できます。乗り比べてみませんか?

PROPEL ADVANCED1SE・・・285,000円(税抜)

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